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発足の経緯

1999年2月6日,第1回襖の広報活動推進協議会(仮称)開催

襖内装材料店である発起人、岸本文平・尾関昌弘・小野之裕・池田修治の4名とオブザ−バ−による検討会。

襖業界の現状についての意見交換

  1. 現場では、設計士・現場担当者の襖に関する情報の不足から襖の仕様等に関する指示のミスマッチが生じている。
  2. 施工店は、襖部材の規格や用語の混乱が生じ、襖の見積りや製作に手間がかかりすぎる。また和室の減少傾向から襖需要が落ち込んでいるだけでなく、異業種の襖業界進出があり、厳しい価格競争。かといって総体的に営業活動の手段やノウハウを持たず営業やPR活動は消極的。
  3. 材料店にとっては、商品アイテムが十分に襖の担当者やエンドユ−ザ−に届かない。
  4. エンドユ−ザ−は、襖に対して関心が低くなってしまっている。その原因のひとつとして襖に関する情報不足がある。豊富なアイテムの紹介を通じ、襖のグレ−ドを上げることも考えなければ襖へのマイナスイメ−ジを助長する。

以上のような現状を鑑み、材料店として何らかの活動を起こす必要を痛感。次のようなコンセプトをまとめた。

【1】まず情報の整理をすること。売る側もややこしい。まして買い手は・・・・
  • 仕様の標準化・品質の基準・用語の整理等。
  • 商品の違いの明確化
  • 現場からの要望に即答できる各情報・各試験資料等(原料や安全基準等)の管理。
【2】広報手段の確立。ひとことで“ふすま”を説明できない。
  • 襖に関する資料請求に即応できる資料。
  • 展示会や勉強会、襖製品納品時や建築主任者との打合わせ時等、いつでも渡せる資料。
【3】襖の動向把握〜襖の需要動向が知りたい。活動の成果を評価したい。
  • 広報活動の評価判定。襖需要の動向把握。
  • 住宅着工数や下地・上貼紙・裏紙・縁の出庫数からの推測。張替需要は?
  • 新規参入業者の動向。
【4】一企業でのPR・営業の限界。組織的な活動の必要性。
  • 襖関連各業種個々では解決の出来ない問題(襖業界全体で取組むべき課題)
  • 標準規格・襖需要の動向調査・襖製品の説明資料・環境問題・和室の提唱
  • マスメディアや関連団体への広報。
  • 広報手段と広報ル−トの確立。⇒広報誌の発行。
  • ⇒組織名の活用を考える。
  • 襖を前面に出しても関心を呼ぶことすら難しい。⇒他業種との連携。
【5】その他
  • 広報活動の必要性について再確認
  • 広報手段の検討
  • 襖製品の下地の違いによる区別化
  • 襖の仕様整理など

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1999年7月20日、日本襖振興会趣旨説明会の開催の呼びかけ

数回に及ぶ検討会の結果、組織だった広報活動の重要性を感じ、日本襖振興会設立を決定。
以下はそのときに全国の襖内装材料店に送付した案内文要旨。

平素は襖とその資材を通じて襖産業に格別のご高配を賜り有り難く厚く御礼申し上げます。

申し上げるまでもなく襖は、先人達が築き上げた技法と原理に支えられ、日本の気候風土・生活様式に適合した実用性と、インテリア素材としての芸術的な美しさも兼ね備え、さらには、リサイクル機能にも優れたすばらしい文化を築き上げてまいりました。

しかし昨今では、襖についての情報が消費者に伝わりにくくなっていること、あるいは襖そのものが多様化したことにより、採用におけるミスマッチやメンテナンスにおける混乱など業界にある者にとって放置できない事態にあることは皆様方ご賢察の通りかと存じます。また地球の環境問題、あるいは健康な住まい方が大きなテ−マとなる時にあって、建築関系者からも和室と襖に関する情報不足を訴えられることがしばしばあるのが実状であります。

一方、厳しい経済状況の中で襖業界も過酷な競争にさらされておりますが、過剰な価格競争は時として品質の低下を招き、それが襖への不信感を強めていることも懸念されております。このような諸問題に対し、皆様方におかれましても既に各企業・各地域・各団体等により種々優れたお取組みをされておられることと存じます。

たまたま相寄りました地域材料店の立場で甚だ僭越に過ぎることをお許し頂きたく存じますが、私共はまず自身から襖の良さを再認識し、製品、部材を供給している立場から、その持てる多くのアイテムとノウハウをより多くの人々に紹介する手段と組織をもち、襖についての正しい理解を積極的に求めていきたいと思います。そして伝統仕様によるものから量産品までのそれぞれの特性を研究し紹介することで襖の品質の向上、新製品の開発、襖需要の拡大につながればと祈念するものであります。私共は、それらへの取組み方について検討を重ねて参りました結果、襖材料店を中核にして、業界に関わる多くの人達の参加と既存団体の支援を得られる組織として、“日本襖振興会”なるものを企図した次第であります。

日本襖振興会設立発起人 (順不同)
岸本文平(株式会社キシモト)
尾関昌弘(株式会社柏弥紙店)
小野之裕(株式会社糸惣)
池田修治((株)池田清一郎商店)

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1999年8月21日(土)、日本襖振興会趣旨説明会開催 / 名古屋 中小企業センター

議題

【議題】

  1. 日本襖振興会の主旨説明
  2. 和ふすまPR用のパンフレット発行について
  3. 今後の広報活動について

ご案内の送付先:日本内装材料連合会支部組合員の襖関係業者と襖関連団体及び企業
出席者:84名

主旨説明の後、多くの方より主旨賛同のご意見を頂き、また早速多数のご入会を賜り本日を以って日本襖振興会の発会とした。
代表幹事 岸本文平 のほか、幹事として 尾関昌弘・小野之裕・池田修治 の4名が信任を得てその業務遂行にあたることになった。

1999年8月27日、日本襖振興会の正式発足のご報告

(以下ご案内文要旨)

代表幹事 岸本 文平

謹啓 平素は何かとお世話になり有難く御礼申し上げます。

早速ですが去る8月21日名古屋に於きまして、日本襖振興会の趣旨説明会を開催し、多くの方々のご賛同を得まして同日本会を設立、発会とさせていただきました。

当日は会場の都合もありまして襖の資材業者の方を中心とした発会になりましたが、関係各位には順次本会の意図するところをご理解頂き、ご協力をお願い申し上げてまいる所存であります。

本会は襖についての情報を広く発信することによって、品質の向上と需要の拡大をはかることを目的としております。本会は襖材料店の有志を正会員とし、資材メ−カ−と襖製作販売店の有志を賛助会員として、襖に関する調査と報告、並びに販売促進のための資料提供を企図しております。従って正会員と賛助会員には本会へのご意見の提供と調査や広報活動へのご協力をお願いするものであります。上、取り急ぎ発会のご報告を申し上げますと共に、ご理解を賜りますよう宜しくお願い申し上げます。

2012年4月1日より「一般社団法人 日本襖振興会」となる

趣意書

申し上げるまでもなく“ふすま”は、古来先人達が築き上げた伝統的な技法と原理に支えられ、日本の気候風土・生活様式に適合した実用性と、インテリア素材としての芸術的な美観をも兼ね備え、さらには、張替えられるというリサイクル機能をもったすばらしい“ふすま文化”を形成してまいりました。しかし昨今では、どんな襖紙があり、どのように作られているのかを知らないユーザーも多く、また一方では業界に携わる設計や工事関係者の方々から、襖に関する情報不足を訴えられることがしばしばあるのが現状です。このようなことでは襖に対する興味も価値も、だんだんと低下してしまうのは当然で、ここに従事する者として襖の将来に対する危惧を感じるところであります。

日本襖振興会はこういった状況を改善すべく、平成11年8月21日発足以来、さまざまな襖の広報活動を行ってきました。まず襖関連の資料や情報の整理、襖施工店と消費者の接点構築提案、和文化の提唱のための展示会出展、ホームページを活用した情報の提供、襖需要拡大のための施工店サイト構築、そして今では、公的機関との情報交換窓口として機能するようにもなりました。それらを支えてきたものは、単に業界の活性化を願うだけでなく、日本固有の襖文化として、その意匠、技術を守り、後世に伝えていかなければならないという、熱い思いをもつ多くの会員各位のご理解とご協力があったからに他なりません。こういった活動は、これからもまだまだ継続していかなければならないことを痛感すると同時に、発信する情報は公平かつ大局的な見地に立つものであること、また発信する情報に対しては確たる根拠をもち、発信した情報に対しては明快な説明のできる体制をもつことが重要かと思います。これらのことについて、幹事会ではこれまで幾度となく議論を重ねてまいりましたが、@組織、情報に対する対外的な信頼性の確保 A襖に特化した組織的な広報活動の実践 B日本襖振興会の継続的な運営 という点において、現状の任意団体としての運営の限界を感じるところであります。

また一方、襖の広報活動を行う上で留意するべきは、襖に関する各業種業態個々の活動ではなく、和室や襖そのもの、さらには襖の仕様や施工技術といった総合的な広報が重要であるということです。そしてそれを組織的かつ継続的に活動のできる体制を作ることは、襖業界にとって喫緊の課題としなければならないところではないかと思います。幹事会では、こういった襖業界の諸状況を鑑み、いろいろと模索、検討を重ねてまいりましたが、日本襖振興会が、襖紙だけではなく、襖の下地メーカーや縁メーカー、施工店(表具店)とも連携しやすい立場にあることで、襖に係わるあらゆる業種業態の方々と統合的広範囲な広報活動を行うことが可能な数少ない団体であること、そして賦課金の会員負担についても現状のままで運営できるであろうということを考慮したとき、その責をさらに増大するものであるとはいえ、業界の期待を担って邁進するのみではなかろうかという結論に達した次第です。そしてその組織運営を将来にわたって確たるものにするために、日本襖振興会の一般社団法人への移行をはかることが望ましいという結論に至りました。

ここに日本襖振興会発足当時の趣旨を基調理念とし、平成24年4月1日、一般社団法人日本襖振興会を発足させて頂くことにいたしました。つきましては、襖業界の益々の発展を願い、関係各位にはこれまで以上のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げる次第でございます。

平成24年4月1日
代表理事 池田 修治

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